電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

NATIONAL RQ-237

大ラジカセ展で記憶が蘇った。自分が初めて使ったラジカセはNATIONALのRQ-237なのだが、ネット上の情報も少なく、カタログも目にしたことは無かった。自宅にはラジカセなんぞは無い時代。テープレコーダーも勉強の邪魔と取り上げられていた。そこで祖父の家で大して使われずにあったものを、半ばかってに持ち出して独り占めしたのがこのラジカセだった。小学校5年、1977年だったと思う。FM放送に接したのもこのラジカセが最初。当時のカタログを見ると、SoundJackとかTimeFMという名前がついているから、FM付のラジカセはまだ珍しかったのであろう。当時はFM東京NHK-FMしかなかったが、まだ県域のFM局があることも知らず、なぜFM東京は80MHz一箇所でしか聞こえないのに、NHK-FMは複数個所で聞こえるのか不思議だった。当時の自宅ではNHK東京と地元NHK浦和はもちろん、千葉、横浜、水戸、前橋、宇都宮もロッドアンテナを伸ばせば普通に受信できていたからである。

テープレコーダーとしてはポーズボタンが無かったので、エアチェックは技術が必要だった。録音レベルはオートとマニュアルが選べた。オートで録音するとAGCの不自然さが嫌で、いつもレベルメーターを注視しながらマニュアルで録音していた。中波の感度も良く、ベリカード集めもこのラジカセからだった。

思えば中学生から高校生初期までずっと一緒に過ごした。中学生になると、友人や先生がステレオラジカセを持っていたのに、自分はずっとモノラル録音だったがそれはそれで満足だった。ステレオラジカセをようやく買ったのが1983年だったと思う。

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