電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

大阪府北部を震源とする地震 各局の対応

大きな被害が出ているようでお見舞い申し上げます。

radikoプレミアムのタイムフリー機能で在阪ラジオ局を中心に各局の地震発生時の運行を聞いてみた。多くの局が緊急地震速報の自動割り込みを導入していて、今回の速報は7:58:45頃だった。このタイミングは、ラジオの聴取率的に夕方に並んで1日のピークである朝のドライバーズゾーンのど真ん中で、番組やコーナー切り替わり目かつ時報前確定ステブレ枠に入っているか入るところという微妙なタイミング。8時からの全国ネットのコーナーに乗る局も多く、ネット受け時間帯はなすすべもなくローカル枠に戻るまでに時間が空いて、地震発生後20分以上経って初めて自局からの情報を伝えることができた局も。幸いにも津波の情報は無かったので、地震発生後は、地震発生の事実と交通情報を伝えることが中心となり通常編成に戻るのは比較的早かったと思われる。

朝8時という時間は、社員の多くは出社前で、番組スタッフと泊まり明け輪番要員しかいない状況が考えられる。それも大手の局だけで、ラジオ単営局は、番組スタッフだけしかいないところがほとんどだろう。共同通信から次々送られてくるニュース原稿を整理する、関係機関に取材するというのは困難な現場もあるだろう。

各局毎の対応のレベルは、局の規模や歴史から想像できる対応と、おおきなズレは無かった。そこに優劣をつける訳ではない。特に小規模な体制のFM局はそもそも報道の体制は無いに等しいから、緊急地震速報でリスナーが身を守るトリガーを確実に伝えた後は、必要な人には他の報道メディアを選択してもらうように誘導する潔さも必要だろう。

ひとつ感じたのは、緊急地震速報の自動割り込みで、リスナーに注意喚起する音声が繰り返し放送されることは、その間、放送現場自体も身を守る時間と次のアクション考える時間を確保するという役目もあるのだと感じた。

 

下記は実際にradikoで放送を聴いたメモである。

通勤中にざっと聞いただけなので、内容の多少の誤りや勘違いはあるだろうが御容赦。

 

 

朝日放送(ABC)

「おはようパーソナリティ道上洋三です」の本編中のスタジオで、「あ」「いま」「地震ですね」、直後に出演者・スタッフの携帯電話の緊急地震速報(プワプワ音)が鳴り「おーきく揺れてマスぅー、緊急入ってマスぅー」の後、緊急地震速報の割り込みがかかり、radikoは無音に。無音は8時5分まで。そこから道上さんの落ち着いた地震速報となった。以後しばらくCMスキップとなった。

 

毎日放送MBS

子守康範朝からてんコモリ!」の時報前ステブレ入り後、CM中に緊急地震速報割り込みによる無音。8:01:20から「ありがとう浜村淳です」のおなじみのオープニング「一番に入れるスイッチなんでしょう?来る日も来る日も毎日放送1179」が出てしまった中、そこにかぶさる形で子守さんの地震速報の読み上げが始まる。運行としてはヘンだが、子守さんの読みは落ち着いたものだ。

「ありがとう」のオープニングが出たのは、緊急地震速報割り込み明けでいきなりタリ―の返った「ありがとう」のスタジオのミクサーが、反射的にフェーダースタートさせちゃったオペミスか、オープニング自体はAPSで出していて、緊急地震速報の割り込み明けで自動的に出てしまったのか。

8時20分「浜村さんにマイクを渡します、浜村さん」「やっとマイクがこっちに戻ってきました」という浜村淳の第一声で引き継ぎ。MBSのある北区茶屋町震度6弱だった。

 

ラジオ大阪(OBC)

「慶元まさ美のハッピー・モーニング」

曲のオンエア中(レインダンスが聞こえる/吉川晃司)に、緊急地震速報radikoもミュートにせずそのまま送出。緊急地震速報の割り込み音声を繰り返すが、8:03:30から

おなじみの「♪ラジオ聞くなら、ラジオ大阪 面白くって楽しくて ラジオ大阪OBC お茶の間 寝室 おだいどこ 車の中でもラジオ大阪~1314OBC ラジオ大阪OBC~」が能天気に出た後、若いアナウンサーによる地震速報。相当焦っており、「きょ京都県」と読んでしまうほど。2分ほど地震速報を読んだ後、クラッシック、地震速報の繰り返し。放送としては具体的な情報が少ないが、朝のほとんどスタッフがいない中、苦労している様子が目に浮かぶ。

 

エフエム大阪

交通情報「以上JARTICの岸本でした」のアナ尻にあわせたかのように、緊急地震速報の割り込み。割り込みは60秒で自動復帰、8時の時報CM、時報明けFMOジングル、CC、と続き、普段通りにJFNのAラインを取る。SUZUKI提供のニュース枠。東京の中西さんの地震速報読み上げの後、通常のニュースを読み始めるが、落ち着きがない進行。台本通り「トランス脂肪酸」のネタに行こうとするが、さすがにそうもいかずに地震情報を継続することに。東京発だから他人事感は仕方ないか。8:20からようやく自社枠「MarcheCoCou」開始。冒頭地震情報の後、番組自体は通常進行でスタート。天下のFM大阪がそれでいいのか?と思わせる運行。

 

FM802

on-air with TACTY IN THE MORNING 

時報前CM枠で緊急地震速報割り込み。時報直前からフィラー音楽になる。8:19にパーソナリティが「みなさんご心配をおかけしました」「FM802のオンエアいったん中断をさせていただいておりました」以後、ニュースアナによる地震情報と、パーソナリティー共同通信の原稿を読む程度。まあ新興局だからゆるせるか。

 

FM-COCOLO

HIRO.T'S AMUSIC MORING

緊急地震速報割り込みなし。8時の時報まで自動運行のあと、無音が続く。8:12になってようやくフィラー。8:18になってヒロ寺平さんの落ち着いた声の地震情報。以後音楽中心の運行。緊急地震速報の運用はFM802と同じと説明されているので、出なかったのは不思議。(radikoだからミュートしていたのかもしれないが)

 https://funky802.com/jishinsokuhou/

 

KBS京都

笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ

交通情報中に緊急地震速報割り込み。8時時報明け直後から女性パーソナリティーによる地震速報。男性ニュースアナによる地震情報の後、ジングル「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ 今日の天気は最高デース!」のハイテンションボイスには少々違和感。8:15頃から通常通り生電話掛け合いのラジオショッピングのコーナー。こんなときになんですが、と気を遣っている。商品はルーペ。

 

ラジオ関西

三上公也の情報アサイチ!

時報前のCM中に緊急地震速報割り込み。阪神大震災では最も大変な経験した局だけあって、きびきびと緊張感のある音声「こちらはラジオ関西です。さきほど近畿地方緊急地震速報が出ました」8:00:50から三上公也さんの地震情報が始まる。以後地震情報中心の編成に。

 

KISS-FM KOBE

4 SEASONS 中野耕史

こちらも阪神大震災を経験した局だが、紆余曲折あった局なので当時の経験が活かされているかは不安。今はJFN/ローカル混成の朝ワイド。

時報前ステブレ突入直前のスタジオ出しジングル中に、緊急地震速報割り込み。8:01過ぎに割り込みから本線に戻って、JFNラインを取りっぱなし。ようやく8:25からローカルに戻って、基本通常運行

 

西日本放送RNC

香川県緊急地震速報が発表された。時報前CM枠中に緊急地震速報割り込み。時報明けがローカルの四国新聞ニュースだったことが幸いし、すぐに地震速報に。

 

和歌山放送(WBS)

時報前CM中に緊急地震速報。8時からはJRN受けで、TBSの森本さんの日本全国8時ですをそのままオンエアの後、自局対応。

 

 https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/pub_hist/2018/06/20180618075838/content/content_out.html

 

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