我が家のキッチンには、ビルトイン型の食器洗い乾燥器が装備されている。ハーマンのFB4510P。ノーリツのシステムキッチンに組み込まれる形で2005年に設置されたもののようだが、前オーナーの使用頻度は低かったようで、我が家の持ち物となった2010年から本格的に使われるようになったようだ。それでもかれこれ8年である。
http://www.harman.co.jp/downloads/file/0/0/10198/refPDF/FB4510PK.pdf
数か月前から起動時にエラーが発生、何度か電源を入れなおすと正常に動作するので騙し騙し使ってきたが、そのエラーの頻度も増してきた。
そのエラーは、エラーが発生したという音声の後、点灯するLEDの組み合わせと点滅の回数で異常箇所を示すようになっている。
メーカーの修理は、この種のエラーでは基板交換になるらしく、2、3万円はかかるらしい。
そろそろ更新かとユーザー(妻)と協議。インターネットで最近の食洗機事情を調査する一方、同様の現象が発生して、ご自身で対処されている例がブログで紹介されていた。
屋外は猛暑。蝉が高らかに鳴く。冷房が効いていても暑いキッチンで調査開始した。
まず、前面パネルの裏側に、サービスマン用の図面が折り畳まれて収納されているそうなので、それをゲット。エラーの意味、故障診断ポイント、結線図、メンテモード、故障履歴の確認方法、フローチャートなど、詳細が書かれている。
今回発生したエラーは、コード7042の電源リレー2の異常。該当のリレーの蓋を外すと先人のブログ同様に接点が真っ黒になっており、微量の接点復活材を塗布して、コチョコチョと磨く。テストするとエラーは出ない。原因はここだったようだ。ただリレーは大電流を開閉するので火花が大きい。火花抑制のためにはリレー用のカーボン塗布など策はあるようだ。
これで復旧できたと思い、メンテナンスモードで動作確認。1ステップずつ給水ポンプ、洗浄、排水ポンプ、ヒーター、ファンを動作させることができる。
ここで問題発覚。乾燥や冷却のためのファンがウンともスンとも言わない。
ファンの電源電圧はきちんと出るが、ファンのコイルの抵抗値は無限大。ユーザー(妻)に聞くと、確かに乾きが悪いとのこと。かなり前からこの状態だったのかも。
ファンは底部にあり、調べるにも、給水と排水パイプを外して、機器全体を取り出さなければならない。ファン自体も保守部品として調達必要だが、調達ルートや在庫も調べる必要がある。
しばし呆然・・・蝉の声も聞こえない。
やはり更新か。「それと、この食洗機、食器を固定する部品の銀色が、食器に付いてしまう」というユーザークレームが追い討ちをかけて、更新する方針が確定した。つづく。