電気と電子と電波の日記

自己満足の日記です

北本連系

北海道胆振東部地震にともない、道内最大の火力発電所地震直後に停止した。これをきっかけに電力の需給バランスが崩れ、他の発電所も連鎖的に停止し、大規模な停電が発生した。

報道の中で、本州との間で電力の融通をおこなう「北本連系」北海道・本州間連系設備 - Wikipediaの存在がクローズアップされているので触れておく。

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北海道側の海底ケーブルを引き揚げの拠点「古川ケーブルヘッド」は、2013年夏に訪れている。函館市の東部。津軽海峡の方向を背にした大きな丸い口の建物が3つ。それぞれに送電線が引き込まれている。直流送電なのでプラスとマイナスが1本づつ、予備が1本だ。

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この設備、今回の大停電からの復旧では有効に機能しなかったとされている。地震発生当日のNHKニュースでは「本州から送電する海底ケーブルは、北海道側で電力を受け入れる設備自体が停電したため機能していない」という意味の報道がされていた。

北海道電力が「ブラックアウト」に陥った根因 | 資源・エネルギー | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

北本連系は直流送電を採用している点が技術的興味のポイントだ。

http://www2.iee.or.jp/ver2/honbu/30-foundation/data02/ishi-06/ishi-2021.pdf

vol.8 電源開発・北本連系設備を訪問しました | 電気工学を知る | パワーアカデミー

 

現在、青函トンネルを使った連係線の増強工事が行われている。完成は2019年3月。

北本連系設備の増強計画 - 北海道電力

技術の粋を集めて作られた壮大な設備、有効活用してほしいなどと言う前に、これまで恩恵を受けてきたのは本州側であることを忘れてはならない。

 

電力会社間の電力融通調整は、この機関がおこなっている。(興味深い)

http://www.occto.or.jp/

 

今回の大停電、同時に複数の発電所が停止するという事象は、たとえば首都圏直下型の地震では十分想定される話だと思う。なんらか想定はあるのだろうが、決して他人事ではない。

もし泊原発が運転中だったら原発周辺は震度2程度だったから緊急停止しなかったはず、やっぱり再稼働しておくべきだったという類の意見や報道もあるが、私は否定的だ。

  今回の状況とは規模や原因も異なるが、連鎖的に停電していくという事象は、過去発生した北米の大停電と似た状況もあるのではないか。

北米電力システム大停電 (01-07-02-15) - ATOMICA -