電気と電子と電波の日記

自己満足の日記です

PCMプロセッサー

こんな特集が…

中島平太郎先生の話も感動だが、ナント「PCMプロセッサー特集」である。

ステレオ時代 Vol.12 (NEKO MOOK)

ステレオ時代 Vol.12 (NEKO MOOK)

 

PCMプロセッサーはアナログVTRを記録媒体としてデジタル音声を記録再生するための変換処理装置。NTSCビデオ信号の走査線1本1本にビット列を記録する。1か0かは輝度レベルで区別する。EIAJ規格として標準化されていた。

記録されたデータをテレビジョンのモニターで見たときの画像の例がyoutubeにいくつかアップされている。

1Hつまり1本の走査線は168bit 。うち、データは128bit。そこに9ブロック(L/R/L/R/L/R/P/Q/CRC  14bitx8word+16bitx1word=128bit)のデータが乗っている。砂嵐のような画面の中で、縦の帯状に見える部分は、左から6本が、14bitの音声サンプル(2'sコンプリメント,2の補数形式で表現)のMSB側のビット。通常の音楽であれば、上位ビット側は0または1が連続するので白か黒の帯に見える。左から7本目が14bitのPパリティワードのMSB側のビット列だ。PパリティはL/R各3音声サンプルをbitごとにmod2加算するだけなので、MSB側は0または1の連続になりやすい。Qパリティマトリックスが掛け算され1または0の連続にならないのでホワイトノイズのよう。CRC(16bit)も同様にホワイトノイズのように見える。


Sony PCM-F1 (DIGITAL AUDIO PROCESSOR) の音質とデジタル化

ウンチクと仕様関連はこちら

PCMプロセッサー - Wikipedia

https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1978/34/2/34_2_135/_pdf/-char/ja

https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1978/44/8/44_8_1023/_pdf

http://sts.kahaku.go.jp/material/2015pdf/no192.pdf

http://www.uni-w.com/fdi/1712/1712_29-31yawa12.pdf

私はPCMプロセッサーを使ったことがないが、発売当時、デジタル化された音楽データが映像で表現されているのは、とても先進的に感じた。民生用オーディオ製品としてはDATに道を譲るまでの短命なシステムだった。

現物を、SONYのPCM-701ESを、昔勤務していた会社で見たことがある。なんでもFM放送の局外からの生中継にわざわざPCMプロセッサーを使用し、衛星使って中継(SNG)したそうな。ISDNもモバイル回線もない90年代初頭の話だ。音だけなのにテレビ中継のコストを負担したその英断には、敬意を表するしかない。