電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

1200MHz帯 ホイップアンテナ

ebayでこんなタイトルで売られているアンテナ

Antenna 1.2GHZ 3dBi SMA male plug for Color Spy Camera Receiver

 送料込み332円で購入。

リターンロスを見てみると、1280MHzあたりでしっかりディップ。

アマチュア無線用につかえそうだ。


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(追記)

このアンテナ、カバーの根元はねじ込みになっていて、回すと外れる。

内部は1/2λのスリーブアンテナになっていて、白いエレメント部分は長さ5.5cmのセミリジットケーブルの芯線部分、金色の部分が長さ5.5cmのスリーブになっている。

白い部分を1mmほど切ったら、1295MHzでSWR1:1になった。

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NEW MMDVM-HS

ebayで売られているUSBコネクタの付いたMMDVM基板を試用してみた。

www.ebay.com

この基板はUSBで接続するモードと、普通のMMDVM基板同様、GPIOで接続するモードがあり、両者の切替はSTM32のファームを書き換える必要がある。購入時はUSBモードになっていた。アンテナは基板上にプリントされている。スペック上の周波数は144-148MHz/219-225MHz/420-475MHz/842-950MHzとなっている。

pi-starが走るRaspberryPiとUSBで接続してテスト。同封されてきたUserGuideでは、

Radio/ModemTypeは「STM-DVM(USB)」を選択せよと書かれているが、それでは動かず、「MMDVM/MMDVM-HS/Tenssy/ZUM(USB)」を選択したら動いた。

さて、本命はAndroid版NoraGatewayでスマホにOTGケーブルでつなぎたいところ。


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NHK-FM開局50周年にちなんで

今年の3月1日はNHK-FM開局50周年。特別番組や特設サイトが設定されている。

www.nhk.or.jp

www4.nhk.or.jp

開局50周年ということは、50年前の1969年3月1日がNHK-FMの開局日ということになるが、放送では実験放送から本放送になった日、と紹介していたが、特設サイトではその手の説明はほとんどない。

Wikipediaなどで改めてNHK-FMの歴史を見ると、1957年から1965年にかけて、AMの中波放送をおこなっている各地のNHK放送局に、FM方式の超短波放送の実験局・実用化試験局が順次整備され、1969年3月1日にそれらの局の無線局免許が、正式な「放送局」(現在でいえば地上基幹放送局)になった、ということが読み取れる。この年は民間のFMも本放送が始まった年でもあり、FM方式の超短波放送の実用化の節目の年であるが、それまでの複雑な経緯や背景は、自身の今後の研究課題だ。

いずれにしても、開局50周年といっても3月1日にどんな意義があるのかを、一般には説明しづらいのはよくわかる。

 

  私のNHK-FMとの出会いは、1976年(昭和51年)頃。祖父のラジカセ(ナショナルRQ-237)や、母の嫁入り道具のコロムビア製の真空管式ステレオで聞いたのがはじめて。音の良さにはおどろいたものだった。この頃のNHK-FMは、大都市圏に含まれていて県単位の放送ができない放送局でも続々と開局した後で、私が育った埼玉県では、1971年(昭和46年)にNHK浦和放送局※のFM放送が始まっている。(※現在は「NHKさいたま放送局」に改称)

 当時、FM放送は、NHKFM東京の2局であることは新聞のラジオ欄で知っていたものの、ラジオのダイヤルを回すと、NHK-FMがいろいろな周波数で聴こえることが不思議でならなかった。その理由は単純で、浦和市の自宅は比較的電波の条件が良く、東京、浦和、千葉、横浜、群馬、水戸、宇都宮・・関東地方のNHK各局が受信できていたからなのだが、そんなことを知る術は無かった。

 それらが別々の放送局で、かつ別々の放送をする時間帯があることがわかったのは、NHK浦和放送局を訪問してからのこと。学級新聞の取材だったかもしれない。訪問してわかったことは、つぎのようなものだった。

NHKのテレビとAM放送は、関東地方全域で同じ内容だが、FM放送だけは県別の放送ができるようになっている。

NHK浦和放送局はテレビ放送はおこなっていないが、FM放送のためのスタジオがある。FM放送は、普段は東京と同じ内容を流しているが、ニュースや一部の番組は、ここで切り替えて放送している。

・荒川の河川敷にあるロケットのような塔が送信所である。

そんな説明をしながら、職員のお兄さんがスタジオを案内してくれたり、ラックの機械のスイッチを操作して、こちらはNHK浦和放送局です、というような音を出してくれた記憶がある。今にして思えば、回線架やSTL架に収容されたコールサインを自動送出するための再生装置(当時だとテープカートリッジかな)で、その音声は「JOLP-FM NHK浦和FM放送です」だったのかもしれない。その後、NHK浦和放送局には、自由研究とか番組の観覧とかで何度も訪れている。

 1978年(昭和53年)頃のパンフレットが手元に残っている。表紙は平野原送信所のタワー。当時、ボーイスカウトで荒川の土手を夜通し歩く夜間ハイキングしたときには遠くからゴールの浦和方面を示す良い目印だったが、近づくにつれ、一番下の位置でゆっくりと点滅する赤い航空障害灯が、まるで一つ目小僧のように見えて怖かったのを覚えている。

 埼玉のローカル放送として紹介されている、「ゆうべのひととき」と「うらわミュージックサタデイ」は話題は尽きないので別の機会としたい。

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 このパンフレット、浦和放送局の業務を説明したイラストが楽しい。

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このイラストでは、FM放送の電波は、東京タワーからの電波が一度、浦和放送局に届いて、そこからFM平野原送信所に送られてお茶の間に届くような絵になっている。

この時代、NHK-FMは放送波中継(他の放送局の電波を受信して、再び別の周波数で送信する)が県域の親局レベルでもおこなわれていた。

手持ちの1984年(昭和59年)のNHK年鑑のコピーに掲載されている「FM放送回線系統図」でも、浦和放送局は「放送波中継」となっている。親局であるNHK東京FMの受信は、放送局(演奏所)のタワーに設置されていた八木アンテナで、放送局(演奏所)から送信所間はSTL(900MHz?)だった気がするが、定かではない。

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いま改めてこれを見ると、この時代には、既に多くの局が電電公社H2規格ディジタル回線で接続されているものの、大都市圏はまだまだ放送波中継が現役だったことがわかる。 NHK-FMは全国中継回線が整備される前から、各地の拠点局を中心とした拠点ブロック単位の放送波中継ネットワークで整備されていたことや、経済的な理由もあったのだろう。今なら都市雑音やセキュリティの点からも難しいはずだ。

他の地域に目を向けると、北海道の札幌から北見に至る放送波中継と自営回線を組み合わせた多段中継とか、西日本の回線構成とか見ていて飽きない。NHK年鑑の運用技術の章は、技術の歴史を研究するには聖書のようなものであるから、70年代後半までのテープネットから回線へのの変遷など、もっと深堀してみたいものだ。

また、同じNHK年鑑には各局別ローカルの一覧も載っていた。オリジナリティ溢れたローカル番組をハシゴした時代が懐かしい。

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NHK-FMは、かつてデジタル化や廃止論もささやかれていたが、頑張っている。これで充分なのだから、無理しなくてもいいと思う。

 

ADF4350 PLL基板の動作確認

ADF4350のPLL基板をebayで買って放置していたが、ようやく動作確認をおこなった。

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とりあえずの確認なので、arduino(nanoの廉価品)を接続してレジスタに値を書き込む。 

https://www.analog.com/jp/products/adf4350.html

GitHub - darkbyte-ru/ADF4350: ADF4350 arduino library

arduionoとAD4350との接続は
 D10-LE

 D11-DAT

 D13-CLK

ArduinoのサンプルスケッチはLEをpin10に、RefFreqは基板に載っているTCXOにあわせて25MHzに変更。430MHz帯で発振させると、430MHz帯の無線機でキャリアを確認できた。

基板上のLDpin(PLLのLock検出)のLED(D3)が光らないので、REG5のLD PIN MODE を明示的に送るようにAD4350.cppを変更してみたら、lock時に光るようになった。

 さてどこまで発振できるかなと試すと4.5GHzまではなんとかいけた。

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(レベルが低いのは基板とスペアナを直結しておらず空間で結合しているから) 

さて、これで何をするか。1200MHz帯を受信するコンバーターを考えてみますか。

 (参考)

http://www.kh-gps.de/adf4351.htm

https://www.ntms.org/files/Apr2017/Arduino_Controlled_ADF4351.pdf

(追記)

なんとAruduinoNanoモドキの入出力のロジックレベルは5Vだった。ADF4350は最大定格はVCC+0.3V。壊れなかったようだが、アブナイアブナイ。