USB Guiter Linkという、ギターの音をUSB経由でPCに取り込めてヘッドホンで再生するインターフェースがある。これが有名らしいが
UCG102【BEHRINGE】|ホットラインミュージック株式会社
この製品と似たようなものが、ebayやamazonで安いところだと500円前後で売られている。中身は本物なのかニセモノなのかわからないが、大量に出回っている。試しに中国の業者から購入。
目的はギターではない。結局これはオーディオのアナログデジタル変換器なので、うまく流用して、FT-817NDで使えるデジタルモード用のインターフェースを作ってしまおうという魂胆である。
到着早々分解。PCに接続するとWindows標準のドライバであっけなくスピーカーとマイクとして認識した。この状態でテストすると、標準プラグの接触不良。本来の使い方するならハズレ品だ。
欲しいのはA/D D/A機能だけなので標準プラグのジャックは撤去。USBケーブルも撤去。チープにまぶしいLEDも撤去。ボリュームはすぐにガリが起きそうなので、バイパス。
取り出した基板を、余っているHUBに接続。HUBにはUSB-TTLインターフェースも接続し、PCに1本のケーブルで接続できるようにした。
FT-817のACCコネクタには、USB-TTLインターフェイスのTXD/RXDを接続してCAT制御ができるようにした。DATAコネクタは、無線機の受信音をPCのMIC入力としPCのスピーカ出力を無線機のMIC入力とに接続。レベルはPC側のレベル設定に任せる。音声系のインピーダンスマッチングは気にせず直接接続。本当は回り込みやアースループを気にして、トランスでアイソレートしたいところだが制御系もフォトカップラで、とかやりだすと大袈裟なので止めておく。送受信音とも飽和しないようにする必要があるが、ソフト上で適正なレベルが設定できるようだが、送信側つまり無線機のマイク入力側は、アッテネートした方が良さそう。せいぜい300Hzから1500Hzあたりのなるべく歪みのない正弦波になるかを気にするのみ。
無線機本体の設定は、CAT制御の通信速度を合わせることと(今回は9600bps)、モードをDIGにして、かつUSER-UというSSBのUSBモードにすることが必要。最初気づかずにRTTYモードで試していたので、フィルターがきつくてうまく復調できなかった。
WSJT-Xを使ってFT8で送受信試験。室内試験は成功したので、50MHz 1WのFT8でCQを出すと、横浜市の方と無事交信成功。
移動運用のシチュエーションでは回り込みが気になるが、ひとまず使えることはわかった。
あとはケースに入れるのみ。手持ちのタカチYM115に収めてみよう。