10月30日で停波した放送大学学園の地上デジタルテレビジョン放送の跡地は、翌日から実験試験局で使っているのを先日知った。
今回の目的はこちら。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000539299.pdf
この実験は愛知と東京でおこなわれ、既存放送に影響を与えないための体制が整備されているが、受信対策は愛知の実験に特化しているように見える。
実験する技術はこれ。
実験試験局の諸元の情報はここで得られた。
https://www.nhk.or.jp/strl/publica/nenpou-h29/2017-chap01.pdf
送信出力は1kWだが偏波MIMO。アンテナのゲインは不明。常識的に考えれば送信所は芝(東京タワー)か。エリア図を見る北西方向が切れているのは何故。先日まで5KWで送信していた実績のある週数だから混信や干渉対策ではなくアンテナ自体の指向性か取付場所の問題か。
放送大学学園と同じ周波数、同じ送信場所だとすると、設備を流用?と考えてしまうが、アンテナも送信機も別方式なのでそれは無い。
この実験試験局の電波は、普通のISDB-T受信機(つまり家のテレビ)では信号の存在すらわからないだろうが、フルパワーになったらスペアナで見てみたい。
(12/5追記)
実験試験局の本免許が出た。
総務省|関東総合通信局|地上テレビジョン高度化技術に関する研究開発に係る実験試験局の免許 《地上放送高度化方式(4K・8K)における都市部の伝搬特性評価》
(参考)今は亡き放送大学学園のエリア図(1mV/m = 60dBμV/m)。アンテナは特に指向性は付いていない。