TS-830S 点検1

 我が無線局の短波帯送信機に、TRIOのTS-830Sがあります。TRIOの真空管が使用されている無線機としては最終世代で(最終はTS-530ですが販売完了は830が後だったという話も)、発売された1980年頃は最高峰の無線機で当時中学生の私には羨望の無線機でした。実はこれ、2006年に亡くなった義理の伯父さんの形見として譲り受けたもので、まだ実用になるものなので大切にしています。その伯父さんは1981年に中学生の私が開局したときに、もう使わなくなった古い無線機を譲ってくれたことがあるのですが、いまにして思えば、このTS-830を購入したので不要になったお下がりを譲ってくれたのではないかと思います。伯父さんには感謝です。形見大切にしてるよ!

 この時代の無線機は運用性も保守性も良く、多少のトラブルは修理が可能です。今回、久々に点検ということで、気になっていた部分を解消するために久々に蓋を開けました。気になっていた部分とは

①10MHz帯/18MHz帯/24.5MHz帯は免許は受けているが送信可能になっていない(つまりWARC未改造ということ)

②SSBの送信音をモニターする機能が動作しない

③AGCがOFFにできない

です。ここ数日の晩酌しながらの作業で、問題が解決しました。まず

①はRF UNITのR42をカットして送信できるようになりました。取扱説明書に指定された方法はRF UNITのダイオードD4/D5/D6をバンドごとにカットするように指示されているのですが、これは10MHz帯と18MHz帯/24.5MHz帯が段階的に開放されたためバンドごとに送信停止する回路になっているためで、今回は全バンド送信可能にするので、各ダイオードのORになっている抵抗のカットで対応したものです。

②は2年前さんざん原因究明したときにIFUNITの電解コンデンサトランジスタを交換して直っていたものが再び故障したので、IFUNITを疑って各ポイントを追っていったのですが、結論として、送信モニター音と受信復調音をAF-VRでMIXするところで、IFUNITからモニター音を送ってくるケーブルの半田不良が原因であることがわかりました。これはかなり悩みましたね。

③もいろいろ切り分けの結果、結論としてロータリースイッチの接触不良が原因で、微量の接点復活剤を入れて復活しました。

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晩酌しながらの作業であっても、HV(800V)の感電だけは避けなければなりません。800Vの感電は、昔1回手先でバチっとやらかして、目から火花。トラウマになってます・・。

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 アンテナをつないでモニターしてみると、ここしばらくICOMの無線機で運用してきたこともあり、やはりTRIOの無線機の受信音はスッキリしていて良いなあ(自分の好みだなあ)と思います。

 今回の点検で、新たに疑わしい点が1点。送信出力は50W移動局であるため低減措置を入れていますが、1.9MHz帯のみ30W程度(100W出力設定時でも70W程度)しか出ません。低い周波数だけ低いのは調整の問題と思いますが。明日以降の宿題にします。

つまりはサービスマニュアルのプロシジャーをいっぺん流してみます。