電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

北海道胆振東部地震 各局の対応

今朝発生した北海道の地震(平成30年北海道胆振東部地震命名された)の各局対応メモ。今回は停電の問題がクローズアップされることになりそうだが、まずは真夜中の地震における在札各局の初動をradikoタイムフリーで聴いてみた。

 

北海道放送 HBCラジオ
「Fine!!」 (JRN系) 「 池田めぐみ」の番組中。緊急地震速報はなし(radikoだから?)
September/EW&Fの後、3:12頃TBSニュースデスク星さん 第一報。ローカルCM送出。
その後もTBS星さんからニュース。ネット依存で大丈夫かと心配していたら、さすが天下のHBC

3:22頃からHBCテレビと同時放送
3:26頃「お、なんだ」「停電があったようです」→ ここで非発にきり変わったのだろう。
その後、ラジオスタジオから北海道訛りの女性がニュース読み上げ。
次に自宅から駆けつけたという男性アナウンサーに交代( 朝5時の番組のアナか?)
スタジオは複数のアナウンサーで対応。
停電の札幌市内からレポーターの携帯電話、函館など道内各地からの中継…

夜中にこの初動はさすが北海道放送だ。涙が出る。


STVラジオ
乃木坂46 新内真依オールナイトニッポンZEROの番組中、3:08緊急地震速報割り込み。
2分間の割り込みの後本編に戻り 、リスナーとの電話、テディーベアだの結婚式だのカレシだの。
3:14頃、「STVラジオ地震速報です。ずッ(鼻をすする音)」と割り込み。緊張のあまり、鼻をすするは声が震えているわ。でも想いは伝わる。
3:15頃 男性アナ登場。以後、地震情報。
3:40頃からはテレビと同時放送。

こちらもさすがの初動だ。HBCより速かったのではないか?

 

Air-G (エフエム北海道)

2:00からの3時間枠で地震発生。緊急地震速報は無し。

3:50から男性アナウンサーによる割り込みの地震情報。4:02頃から2回目の地震情報。以後本編割り込みの地震情報。6:00からJFN中西哲生クロノス。番組頭からAIR-Gエフエム北海道の森本アナの電話入中。ここに夜勤当番アナがいるとは思えないのだが、FM局にしては驚異のレスポンス。札幌ゆえ(職住近接)のなせる技か。

 

◻エフエムノースウェーブ

3:00からのTRANSIT NIGHTで地震発生時刻になる。緊急地震速報は無し。

ここは緊急報道体制はそもそも期待できない。フィラー的な完パケが続く。聞いた限りでは、地震第一声は、朝6時からローカル朝ナマワイド。

KATSU IN THE MORNING (DJカツノリ)がノリノリでスタート。通常の運行で地震情報をフォロー。いいじゃん、カツノリ。http://gakusei.arukita.com/tk_view.php?prc=tk_serial&_seq=855&pgno=2&bflg=i

 

緊急地震速報が聞けたのはSTVラジオだけだったが、札幌各局の基準はいずれも「北海道地方で震度5弱以上」なので、STVラジオ以外はradikoには出さない送出系なのかも知れない。

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◻バヌアツの法則というのがある。

https://soyokazesokuhou.com/banuatsu/

北海道の地震の前日のスポーツ新聞。


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信憑性の判断はお任せするが、参考になるだろう。

追記  9/7 00:49JST fijiでM8.1の深発巨大地震発生。

 

 

 

NDB

自宅で受信できるNDB 無指向性無線標識 - Wikipedia

をメモ。数年前まで賑やかだったが今は2つしか聞こえない。

 

2018/8/21  0730JST

366KHz  TN  新立川 信号弱いが明瞭 RS53くらい

389KHz  JD  日光 かろうじて RS42くらい

 

いずれも防衛庁所管の局。出力は50Wのようだ。

http://aim-japan.or.jp/pdf/2013kouki_j1110.pdf

国土交通省の局は2012年あたりで廃止されたらしいが、Webサイトは随分古い情報のまま。

航空:NDB配置図 - 国土交通省

 

追記 9/2夜に受信してみたところ

343KHz 南鳥島 ML RS41くらい 

360KHz 硫黄島 OX RS53くらい

遠距離だが、出力は1.25KWなので聞こえるのだろう。

 

 

 

1611KHz

日本の中波放送の最も高い周波数割当は1602KHzだが、その1ステップ上、1611KHzで何やら放送が聞こえる。

(1620KHzの路側放送(ハイウェイラジオ)の1ステップ下。でもあれは同報通信で「放送」じゃないよ)

内容は英語と現地語のバイリンガルの番組。8/29 0時現在フェージングがあるもののピークでSINPO43333くらい。意外に強い。

フィリピンのnagaにあるFM局RMN i-fmをサイマルする姉妹局だ。
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rmn.ph

https://en.m.wikipedia.org/wiki/DWNX

中波で受信できる海外局は、韓国、北朝鮮、中国、台湾など大陸系の放送ばかりだが、この局はFM局なので選曲やテンポが好み。

 

OA LIST(JST)

2018/8/29

00:32  I love the way you love me / Boyzone

00:36 Gratest All Of All / Whitey Houston

00:41 How Deep Is Your Love /BeeGees

00:42 Make Love To You /BOYZ 2 MEN

01:20 ♪RMN と歌うジングルが出て放送終了。

 

この1611KHz、中波放送としてはITU-R RR 第三地域の周波数の国際分配から外れているが、どういう扱いなのだろう。

https://en.m.wikipedia.org/wiki/AM_expanded_band

 

 

ナブテックス

船舶に向けて海上安全情報を送信するナブテックスですが、これまでデコードしたことが無くノーマークだったのですが

日本財団図書館(電子図書館) 船舶電気装備技術講座 〔艤装工事及び保守整備編〕 (GMDSS)

便利なデコードソフトがあることに気付き、今さらながらデコードしてみました。

 ナブテックスデコードソフト KG-NAVTEX

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受信機はアマチュア無線局のIC-7100、アンテナは短波帯のバーチカルアンテナで、ナブテックスが運用されている中波帯には同調していません。

ナブテックスの518KHzの電波はAMラジオの受信周波数を最下端531KHzのさらに下にすると、一見(一聴)無変調のキャリアかな、でもなんだかヒロヒロと変調されているかな、という信号が受信できる場合があります。

 

ナブテックスは、SITOR-Bという方式のラジオテレタイプです。

SITOR - Wikipedia

100ボー、170HzシフトのFSK、FECありです。

 

ナブテックスは船舶の航行に必要な重要な情報伝達手段として、一定の基準を超える船舶には設置が義務付けられています。

 

https://www.furuno.com/jp/products/navtex

伝送や設備の条件は、電波法に詳細に規定されています。

無線設備規則第四十条の十第一項第四号及び第二項第四号の規定に基づくナブテックス受信機の技術的条件

無線設備規則第四十条の九第一項第四号及び第二項第二号の規定に基づくナブテックス送信装置の技術的条件

電波法施行規則第28条 -

無線設備規則第40条の10 - dskwiki

 

送信局のリストです。

http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/a720260101.html

518KHzは英文、424KHzは和文です。

http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/material/dwn/3-2.pdf

 

なお、ナブテックスの情報は、わざわざ中波を受信しなくても海上保安庁のサイトでも見られるので、一般の利用はそれで十分です。

 

(参考)

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports//kaijo_senpaku/pdf/080424_2_si3.pdf

 

 

 

MSK144

MSK144というデジタル通信モードがある。流星反射通信などに適したモードで、1フレーム144bitのデータをLDCPのFECをかけてOQPSKで2000baudで送るというもの。

http://www.arrl.org/files/file/QEX_Next_Issue/SeptOct2017/FrankeTaylor.pdf

エンコーダ、変調器はWSJT-Xである。

http://www.qsl.net/ja7ude/wsjt/WSJTX191jp.pdf#74

これを使って、8月11日から13日にかけて、毎晩50.260MHzを受信していたところ、朝1件だけログが残っていた。


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 これはコールサインが正しければ、ハンガリーアマチュア無線局ルクセンブルグアマチュア無線局が交信していて、「了解」のメッセージを送っているものが、私の受信局で受信した、ということになるが、ホンマかいな。この2つのコールサインをインターネットで検索しても何も情報が無い。文字化けか、はたまた夏のゴーストデータか。

MSK144は、メジャーな流星群の時期に、もう少し試してみたいので、自分も送信できるように、無線設備の付属装置(パーソナルコンピューターによる変調装置)の諸元の変更届を、関東総合通信局に提出しておいた。今回の届は指定事項の変更は無いので、受理されたかどうかは関東総合通信局に照会しないとわからないが、届の提出後数日たっても補正連絡等無いので、受理されたものと判断している。