電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

バーチカルアンテナ設置記 CushCraft MA-6VA 問題発覚編

アンテナの先端部分の14MHz用のレゾネーターアッセンブリは、コイルと、容量冠の働きをするのであろうX型のロッドがあるのが特徴。コイルのインダクタンスは12.1μHだった。

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次に、10mと12m用と、15mと17m用は、それぞれが1本づつのアッセンブリになっていて、どのバンド用なのかを表示するシールが貼られている。ここで問題発覚。

・コイルのインダクタンスを測ろうとしたら、12m用のコイル以外は導通なし。

・17m用であろう部分に20mのシールが貼られている。

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コイルとアルミパイプを接続する部分は、ラグ板にコイルの線材がはんだ付けされているが、レジンでコーティングされている。剥がしてみるとコイルの被覆がついたままハンダ付けされていたり、ハンダ付け自体がされてなかったり・・。酷い、酷すぎる。呆れるを通り越した。

 

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自分で手直ししても良いが、部品を返送してくれといわれたら面倒なので、ひとまず購入先に連絡。すると翌日には「申し訳ない。CushCraftに交換部品をオーダーしたので来たら送る。お代は不要です」という返信があり、さらにこんなアドバイスをもらった。

 Apparently the assembler of these coils did not take care to remove enamel from the coil lead when attaching the lead to the tube, so there is no path to complete the connection.

If you want to experiment, the tech at Cushcraft said you could remove the covering from the coils and remove the enamel covering the coil wire where it's attached to the tube. We do not need these parts back, so don't worry about trying this if you want.

という訳で、交換部品は待ちつつ、不良部品は自分で手直し。はんだ付けして、シリコンでシール。コイルの導通確認とインダクタンス測定。 

20mのシールが貼られた17m用コイル 10.6μH

15m 8.6μH

12m 5.4μH

10m 5.6μH

うーん、12mと10mも、表示が逆かも。

給電部のラグのハンダ付けも酷い・・言葉もない。やり直し!どうしたらこんなレベルの品質になるのか不思議。

交換部品もいつ来ることやら。

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このアンテナのreviewを見ると面白いです(汗) 皆さん同じような体験をしているらしくウンウンと頷くばかり。

https://www.eham.net/reviews/detail/9768

https://www.eham.net/reviews/detail/7752


 これじゃあこのアンテナを国内で売ろうにも輸入業者もリスクが高くて売れないなあ。

つづく