電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

FT-817用イヤホンマイクアダプター

 リモートワークが長期化したおかげで、ダイソーなど100円ショップで売っているスマートフォン用のイヤホンマイクが増殖。イヤホンマイクには、マイク部分にフックスイッチ(電話に出る場合に押す)がついている。

 これを無線機に使えないかなと思い、本体が小さい割にはマイクの図体がでかいFT-817 NDにつなげられるようにしてみた。

 スマートフォン用のイヤホンマイクのプラグは3.5mmミニ4極。プラグのアサインはイヤホンL、イヤホンR、GND、MICという順番で、CITA規格というものらしい。MICは+3V程度の電源が必要なECM(エレクトレットコンデンサマイク)で、スマホ側から抵抗を経て常時供給されるようになっている。フックスイッチを押すと、MICとGNDの間をショートするようになる。スマホはMIC端子の電位を監視していて、MIC端子の電位がGNDレベルになったらスイッチが押されたと判断するような使い方ができる。

 それと同じ原理で、イヤホンマイクにスイッチをPTTスイッチに使えないかと思い、スイッチ押した=MICラインがGNDレベルになったことをGPIO入力で検出して、それをトリガーにPTT-ON、もう一度押したらPTT-OFFというトグル動作するようにして、無線機のPTTラインをオープンコレクタのGPIO出力でON/OFFするというものをPIC(12F675)を使って製作してみた。ハードロジックでもできるが、PICなら送信/受信のLEDを点灯したり、PTT-ON状態が一定時間継続したらOFFにするいわゆる「無変調防止タイマー」もプログラムで簡単にできる。

 とりあえずプログラム書いてPICに焼き込み、制御基板を作成。タカチの小型ケースに入れて、短尺のLANケーブルとミニプラグケーブルを用意した。ケースにもPTTスイッチを取り付けた。実際運用してみるとマイクの感度が高く、FT-817のマイクゲイン設定は「30」くらいが適当だった。

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