電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

RS0ISS

国際宇宙ステーションISSのロシアの乗組員が運用するアマチュア無線局RS0ISSからSSTV(SlowScanTV) で静止画を送信するイベントがおこなわれていた。

https://www.hamlife.jp/2020/08/04/iss-sstv-202008/

http://ariss-sstv.blogspot.com/2020/07/mai-75-sstv-activity-planned-for-aug-4.htmlf:id:t1000zawa:20200806090236j:image

ちょうど今日の夕方、日本上空を通過するので、SSTVデコードソフトをPCにインストールして、地上高10mのグラウンドプレーンアンテナを接続した無線機の受信音をPCに入力し、にわかSSTV受信システムを構築し145.80MHz FMで待機したところ、18時13分頃の通過(軌道は北海道上空を横切るルートなので当地からの仰角は10度くらいか)でバッチリ受信できた。(上の写真は待機中の状態で、カラーパターンはソフト自体が持っているサンプルで受信画像ではない)

信号は意外に強力で、SSTV特有の受信音がFMモードできれいに聞こえた。

19時45分からの通過では、東京での仰角は45度くらいになるので、目視でも西から南の空を移動していくのがはっきりと見えた。ISSからのダウンリンクはハンディ機+ホイップアンテナでも強力に受信できた。缶ビール片手に夏の夜空を仰ぎながら宇宙からのシグナルを聞くのはオツなものだ。

ただ、にわかSSTVの受信システムでのデコード状態はノイズだらけでなぜかいまいちだった。

 

今回、受信できたのは、ヘリコプターの写真の静止画だった。いくつか種類があるようだが、今回のイベントではヘリコプターシリーズらしい。

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Inter-MAI-75というのはロシアがISSでおこなっている実験プログラムで、通信分野の教育研究が目的らしい。MAIはモスクワ航空大学の略。https://www.nasa.gov/mission_pages/station/research/benefits/mai_75/

 

このSSTV送信で使われたPD120というモードのスペックを調べてみた。

・496ラインの静止画を126秒かけて送るが、同期信号と次の同期信号の間で、そのラインの輝度と、そのラインと次のラインの色差の平均、次のラインの輝度を送ることで、実際に送信するラインを半分にしている。

詳細な解説がここにあった。

http://www.classicsstv.com/pdmodes.php

 

今日のようなISSからのSSTV受信、

ESAでは、こんな丁寧な動画があるのですね。

https://youtu.be/HtC-BPcMruA

 

 

FM PORT JOWV-FM sign off

 今日2020年6月30日はラジオ業界にとってはショッキングな日である。愛知県の外国語FM放送局「Radio-NEO」と、新潟県域のFM放送局「FMPORT」が閉局する。

 「RadioNEO」(株式会社RadioNEO)は、放送法上は「外国語放送をおこなう超短波放送局」で、放送対象地域は「名古屋市を中心として同一の放送番組の放送を同時に受信できることが相当と認められる区域 愛知県名古屋市瀬戸市豊田市岡崎市常滑市豊橋市及び静岡県浜松市

 「FM PORT」(新潟県民エフエム放送株式会社)は、新潟県を放送対象地域とするいわゆる県域の「超短波放送局」である。

 普通の人から見ればどちらもFM局だが、外国語放送をおこなう超短波放送局が閉局するのはこれで2度目だが、コミュニティFMではないフツーの県域のFM放送局が閉局するのは日本の放送の歴史でも初のことである。


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 いずれも株式会社としての経営が立ち行かなくなったのが閉局の理由だが、ネットワークに属さない独立局として頑張ってきたこと、私個人がお世話になった方がそれぞれの局の開局に携わっていただけに(一人は故人、一人は別の局で活躍されている)、他人事でない気がして、今日はせめてRadikoプレミアムのエリアフリーで最後の放送を見送っている。

 FM PORTは開局直後に訪問したことがある。当時の写真を紹介しておく。訪問時点の写真なので今とは違うと思うが、もう時効ということで許してほしい。

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マスターはKOWAのAPM、DAD、NECSTLで構成されているシンプルなマスター室だった。モニターもYAMAHA NS-10M。これだけでやってるの?と思った。

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これは編集卓。まだオープンリールのテレコ(DN3602)がある頃。

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これはSTL架。弥彦山向けで、中継局は放送波中継だったかな。

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DAD架

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さて、そのFM PORTの最後の番組では、23:50からはパーソナリティーのエンドロールがあり、最後はコールサイン、周波数を丁寧に読み上げて、JOWV-FM こちらは新潟県民エフエム、リスナーのみなさまありがとうございました」で放送終了した。

 Radikoだからオンエアの状態はわからなかったが、おそらく0時直前に送信機も止めて「砂嵐」になってしまったのでないかと思う。(放送終了の様子はyoutubeにも多数アップされており、やはり0時でぴったりで停波して、ノイズだけが残った・・寂しい)

 開局時から、東京の制作会社やパーソナリティを多く起用し、都内のスタジオからの放送も多く、開局当時から大丈夫かなという不安はあったが、それから20年近く、新潟の多くの人に愛される放送局になっていた。にわかリスナーでこれだけ感傷的になるのだから、この放送を聴いて元気づけられていたリスナーの喪失感は想像を絶するものがある。放送を支えた人たちにこれからもまだ残務がたくさんあると思うが、最後まで頑張ってほしい。本当に本当にお疲れ様でした。

 

さて、新潟県域のラジオ放送局は新潟放送と、エフエムラジオ新潟の2局体制に戻ってしまったが、エフエムラジオ新潟の最近の売り上げは年間10億を切っている状態。

https://www.fmniigata.com/ir/

FM PORTは決算を公開していないようなので、詳細不明だが、報道では5700万の赤字、累損11億(債務超過)とされている。自主制作率が高く、スリムな経営(=働く人には厳しかったかも)をしていても、年間数億の費用はかかるはずで、負債をしょってまで事業承継したい人はさすがに見つからなかったのだろう。SNSではクラウドファウンディングしたらどうかといった案も散見されるが、年間10億近い資金を集めるのも現実的ではないだろう。

ところで、新潟に県域FM局2波目の周波数を割り当てる電波監理審議会の審議の過程で、新潟県と新潟の経済界が2波目の割当を要望し、当時の郵政省もそれを後押ししていたが、利害関係者による「意見の聴取」がおこなわれ、エフエムラジオ新潟と、コミュニティ放送連盟が「反対」した経緯が経緯が残っている。

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/japanese/radio/91022j02.html

当時からラジオを取り巻く環境も大きく変化しているが、結果として、エフエムラジオ新潟の反対意見のようになってしまった訳で、個人的には気分が悪い。

 

 


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高高度気球分離型自律帰還 UAVのようなもの

昨日ニュースになっていた件、なんだか報道も呑気すぎて緊張感ないですね。あれだけはっきり見えているのだから、専門家が見れば断定できるはずだし、国交省防衛省は把握しているはずだが、ダンマリなのは大人の事情(外交関係を含む)があるのかもしれないですね。

 

https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/202006/20200617_13018.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200617/k10012473571000.html

https://www.news24.jp/nnn/news86528793.html

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4006146.html

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000186434.html

http://www.jmf.or.jp/japanese/houkokusho/kensaku/pdf/2006/17kodoka_05.pdf

https://www.mlit.go.jp/common/001085970.pdf

ジャンクTVとラズパイのHDMI接続

日曜夜にリサイクルショップ ワットマン鎌倉手広店を訪問。ジャンクコーナーでたまたま目についたHisenceのなんてことの無い19インチのテレビ。画面にキズあり、BCASカード無しで900円。地上波(アナログ/デジタル)BS/110度CS、アナログ入出力、HDMIx2、D、VGA、SPDIFなど入出力が豊富。2012年ごろのモデルみたい。気になってお持ち帰り。

Hisense LHD19K15JPD

仕様

  https://www.hisense.co.jp/upload/f1efa9ebb501db957aef.pdf

取扱説明書  

https://www.hisense.co.jp/upload/11aebfc7e51c628d4d69.pdf

 

アンテナを接続し、動作確認すると、地デジ、BS/110度CSいずれも正常受信。ただしばらく使われていなかったらしく、テレビが記憶しているBS/110度CSの周波数情報が古く再スキャンをかける必要があった。古いチャンネルロゴもところどころ残っている。HDMIはどうか。RaspberryPi3を接続するがどうも画が出ない。

 調べたところ、RaspberryPi3側の設定変更が必要だった。

http://s-edword.hatenablog.com/entry/2018/01/09/000357

https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/config-txt/video.md

を参考にして、RaspberryPi3の/boot/config.txtを編集。

hdmi_force_hotplug=1

hdmi_group=1 (CEA)

hdmi_mode=16(1080p 60Hz)

で再起動したところ無事表示ができた。他のモードでも表示できるようだ。

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 ちょっとしたテスト用のHDMIモニターが無かったので良かった。