今回の台風は、風の猛威が目立った。10月2日に被害調査と復旧作業をおこなったが、自宅の設備では過去最大の被害が出た。幸にも他人に損害を与えることはなかった。以下に被害の概要を報告する。
◻自宅の設備関係
(1)短波帯バーチカルアンテナ倒壊
3月に建設したばかりのCushcruft MA6Vが倒壊(泣)
グラスファイバー製のパイプ(口径1インチ)の根元からボッキリ。幸いエレメント部分は破損は無かった。ナイロンロープでステーは張っていたが、効果なし。
復旧と清掃のためいったん分解。塩害で給電部の腐食が酷いので、自作して交換する必要あり。
折れたマストは交換部品で輸入するのもコスト高で頭が痛い。絶縁体である必要があるので、塩ビパイプなどで代用し、今後の強風に備え高さを少し下げるか、検討する。復旧には時間がかかりそう。
(2)VHF/UHFグランドプレーンアンテナ破損
Diamond(第一電波工業)の50/144/430MHz 3バンドGP V2000。50MHz帯のラジアルが消滅。メーカー問合せしたところ交換部品は2100円(部品番号16012)。このアンテナで50MHz帯の利用頻度は低いので、今後の対応とする。
(3)テレビアンテナ用ブースター外れ
屋外の壁面設置のVU/BS/CS混合器+ブースター(DXアンテナ製)が強風で外れて、同軸ケーブルで吊られてブラブラに。風雨に曝された。
点検の結果破損は無かったが、再取り付け必要。取り付け方法を見直す。
UHFテレビアンテナ(maspro製20エレ八木)、FMアンテナ(日本アンテナ製2エレ位相差給電型)は無事。衛星放送受信用のアンテナは破損は無かったが、若干指向方向が変わったようなので今後再調整。パラボラ鏡面に塩とゴミが付着したため、清掃。
(4)風向風速計破損
風向計の部分が消滅。飛来物が当たった可能性がある。風杯型の風速計部分も破損あり。交換のためメーカーに部品を発注。$99
(5)屋外温度湿度計破損
風雨の吹き込みで基板が損傷。湿度センサーはもともと劣化していたので、この機会に基板交換。メーカーに部品を発注。$49
UPSで送料$43.75か…(泣)
(6)太陽電池パネル(50W)取り付け部破損
強風で屋根から浮き上がり、取り付け金具4ヵ所計8本のビスのうち2ヵ所が外れていた。再取り付け。
(その他)
逗子市内の一部の地域で停電があったが、自宅では停電は無かった。
◻放送関係の被害
放送関係の被害報告でも空中線、送電線、通信ケーブル破損による事象が目立つ。神奈川県の局でも停電による停波が発生したようだ。
(出典 内閣府 防災情報)
静岡放送ラジオの浜松中継局(中波1404KHz)では停波が発生。停電ではなく空中線系の障害とされている。同局のアンテナは鉄塔から垂直にワイヤーを降ろしたタイプ(指向性つき)なので、強風にワイヤーが振られたり、塩害による絶縁不良で送信機の保護が動作したか、いろいろ想像。