携帯電話の700MHz利用が始まっているが、当地にも「テレビに影響が出るおそれがある地域」向けのパンフレットがポスティングされていた。
「2020年9月24日(木)以降、ご視聴中のテレビの映像が乱れる可能性があります」
おおー、いよいよ来週からですか。
2011年7月24日までアナログテレビジョン放送に使われていた周波数710MHz-770MHz(UHFのチャンネルでいうと53ch-62ch)を、2012年6月以降、携帯電話で使うことになったが、この帯域をカバーしている古いブースターを使用している世帯がそれなりにあって、近隣で携帯電話の強力な電波が出ると、ブースターが飽和してテレビの受信に影響が出るかもしれない、というもの。影響が出た場合の具体的な対策は古いブースターの交換、ということのようだ。
当地の場合、アナログの地元のテレビ中継局は、47ch(テレビ神奈川)、49ch(NHK教育)、51ch(NHK総合)だったから、アナログ時代の設備から何も変えていない世帯があれば、影響が出る可能性があるということなのだろう。
当地は、もともと距離や地形的な要因で、東京波の直接受信が難しい場所で、ケーブルテレビの利用者が多いが、我が家は、この地域には珍しく、わざわざUHFアンテナ+ブースタを設置して、東京波を直接受信している。
パンフレットのポスティングは、UHFアンテナを設置している世帯だけなのかもしれない。
9月24日(木)以降にどうなるかは注目したいが、いまどうなっているか。テレビアンテナの受信信号を簡易スペアナGigaStで見ると、こんな感じ。
すでに770MHから803MHzに10MHz帯域の電波が3ついて、携帯3社の基地局の電波であることには違いない。これが来週どうなるか。こうご期待。
(参考)
この帯域の割当は、
総務省|3.9世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設計画の認定
〇イー・アクセス株式会社 :793MHzを超え803MHz以下
〇株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ :783MHzを超え793MHz以下
〇KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社 :773MHzを超え783MHz以下
実際、無線局免許情報を見てみると、市内の基地局は
KDDI 10M0X7W 778MHz 20W (6局,12局,12局 10mWフェムトセル73局)
NTTドコモ 10M0X7W 788MHz 10W 32局
ソフトバンク 5M00X7W 795.5MHz 40W 10M0X7W 798MHz 40W 8局
となっている。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000552764.pdf
(追記)
9/28に観測してみたが、あまり変わらない(前回観測とノイズフロアが10dB違うのは設定の問題。C/Nで見るとあまり変わらない)