電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

あの遊覧船の無線設備

遊覧船の事故、会社の説明と報道では「アマチュア無線」を使用していたとか、無線設備が故障(アンテナの破損)していたとか、衛星電話が故障していたとか、GPSプロッターが取り外していたとか、いろいろな話しが出てくるが 、運航会社はデジタル簡易無線局8局が免許されているようだ。

旅客船の無線設備の要件はここを参考。あの遊覧船に必要な無線設備はなんだろうか。簡易無線で要件満足するのか

https://jci.go.jp/inspection/pdf/houteibihin_musen.pdf

https://www.exseli.com/img/dcr-sea.pdf

 

ちょっと調査が必要だ。

 

報道の通り、アマチュア無線が使われたのか、報道が簡易無線とアマチュア無線を混同しているのか不明。

 

報道されているアンテナの破損写真、第一電波工業のグラウンドプレーンアンテナに見える。

グラスファイバーがボッキリ折れている。比較的新しいアンテナに見えるが強風が原因なのかな。


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このあたりか

https://www.diamond-ant.co.jp/product/business/uv_base.html

 

 

松田ジャンク会

 神奈川県で有名なイベント、松田町のジャンク市、正確には「松田ジャンク会」というらしい、が3年ぶりに開催されるとのことで、無線クラブのご近所さん4人と一緒にジャンクツアーに行ってまいりました。私は今回が初めてです。

ジャンク会 - アマチュア無線局 JF1IZA

御殿場線松田駅小田急新松田駅近くの酒匂川の河川敷で朝9時から開催とのことで、6時半集合。台風の名残の波にサーファーが終結している海を眺めながら、国道134号、西湘バイパスで松田町へ。8時に会場についたら河川敷に出展者の車が並び、駐車場はすでに満杯。徒歩10分くらいのコインパーキングに止めることに。ようやく会場に戻っていよいよジャンク見物を始めたら今度はなんと雨。あまりめぼしいものはなくケーブル類を購入して10時前には撤退となりました。

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帰路、RFラジオ日本の小田原中継局(JORL 1485KHz 100W )のアンテナ(高さ50m)を眺め、国道1号線西湘ハムセンターに立ち寄り、15時に逗子帰着、解散となりました。

 

 

 

 

改編期

 先週末のTBSラジオは歴史の節目だった。大沢悠里さん80歳がついに「マイクを返納」されて、2016年から土曜日に放送していた「ゆうゆうワイド土曜日版」が終了。1986年から2016年までの朝ワイド時代を含めて36年、8105回目の放送で幕を閉じた。2016年にゆうゆうワイドの後番組として始まった「伊集院光のらじおと」も奇しくも3/27に終了している。

 大沢悠里さんの最終回はあえてAMラジオで聞いた。この日のTBSラジオは、13時からのワイド枠(バービーの週末ノオト)も最終回。

 改編期のラジオ局、大きな番組の最終回の日は、思い出あり涙あり、番組に縁のあるいろいろな人がやってきて、お疲れ様の花束を渡す人、贈り物を渡す人、記念撮影をする人、まるで卒業式の日のようになる。そんなお祭りの中でも時間通りに番組が終わり、また次の番組が始まっていく。局全体が忙しさと緊張がピークになる中で、それぞれの立場に節目があってまたひとつ前に進んでいく。同じ時間を共有して働いている感、懐かしい。

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HDMI相性問題 サンワサプライ400-MEDI023

 ATEM mini proを使った小規模ライブ配信で、フィラーなど動画を簡易に再生する場合、WindowsPCで再生しATEMにHDMIで入力していたが、ハードウェアで簡単に再生できるようにとHDMI出力のメディアプレイヤーを買った。怪しい中華製品の多い中、少しは安心を買おうと日本メーカー製にしたが、トラブったのでメモしておく。

4K対応メディアプレーヤー(4K・メディアプレーヤー・HDMI・RCA・SDカード・USBメモリ・動画・画像・音楽) 400-MEDI023の販売商品 | 通販ならサンワダイレクト

 

 トラブルとは、音がまともに出ない。メディアプレーヤーで適当な動画を再生(1080p/60or30)し、民生用TVに接続すると全く問題ないが、ATEMminiProでは音声に問題あり。正確に言うと、ATEMのHDMI IN1に入力した場合、音は出るが音切れが酷く、HDMI IN2から4は、映像は出るが無音という状態。入力によって現象が異なるのは、ATEMのHDMIトランシーバーのデバイスがHDMI1だけ異なるからかもしれない。

ATEM Mini ProのHDMI入力1の落とし穴 | 京栄社株式会社/Kyoeisha

いろいろ設定の変更を試みたが状況はかわらなかった。

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サンワサプライの直販サイトから購入したのだが、問い合わせて返品の相談をしたところ、「TVとの接続しか対応していないので仕様」というユーザーにとってはつれない返事。さあどうしたものか。

 

 

FT-817ND 修理出し

FT-817ND どうも受信状態が違うときがあるなあと思っていたが、あるとき筐体に振動与えたら受信感度が変化した。接触不良だなと思い開腹して怪しい場所を探るとアンテナコネクタ近くのリレー周辺が怪しい。
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ハンダクラックかリレー接点不良なのかわからない。結構面倒な作業なのでメーカーに修理依頼。八重洲の修理センターによれば1ヶ月以上かかるらしい。

 

ICOM ST-4003W

ICOMから地味なツールが公開されていた。PCから無線機の時刻を変更するソフト。

ST-4003W | 製品情報 | アイコム株式会社

IC-7100に使用してみた。バックアップ電池がへたっているのか電源OFFの時間が長いと初期時刻に戻ってしまうので、これは便利。

ソフトは単純にCI-Vコマンドを出しているだけなのかもしれないが、こういうツールをリリースしてくれる姿勢は非常にありがたい。

androidスマホから時刻を補正するアプリ ST-4003A、GPSデータを無線機に転送するアプリST-4002Aというものも出ている。

 

Cheap YAGI 1200MHz帯チープ八木アンテナの試作

1200MHz帯のアンテナの実験をしようと思い調べていると、日本のJAMSATのアンテナ工作記事が見つかった。

JAMSAT:500円八木アンテンナ

Cheap VHF/UHF Antennas

この原典はWA5VJB氏のサイト。記事が充実していて面白い。

Printed Circuit Board Antennas| Commercial and Hobby Antennas

https://www.wa5vjb.com/yagi-pdf/cheapyagi.pdf

このアンテナのデータをMNANAに入れて検証されている方も多いようだ。

 

これらの記事を参考に1200MHz帯の超チープなアンテナを試作。

放射器は5mm幅の銅板。反射器と導波器は100円ショップの2.5mmアルミワイヤ。ブームは100円ショップの角材。銅板はビス止め。エレメントは寸法通りカットして2mmのドリルでブームに穴開けて挿入。長さ的に7エレまで行けた。

NanoVNAで見てみると、1200MHz帯のアマチュアバンド内がSWR 1.1から2.0の範囲。放射器はフォールデッドダイポールを半分にしたような形でエレメントの間隔や長さでインピーダンスが変わる設計のようだが、いろいろ試してみると、5エレ八木の状態が最も良好で、その前に導波器を付けるとインピーダンスが乱れて帯域が変化してしまう。NanoVNA見ながら調整できるのは本当に便利。もっと追い込みたい。

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1295MHzでSWR1.8の状態で、外出のついでに1200MHzトランスバーター使ってテスト。横浜市磯子区の局が聞こえていたので手持ちでアンテナを振ったりホイップと比較したり。指向性はしっかりとあって、ホイップよりも良いことが確認できたが、タイミング合わず交信には至らず。信号が強力だったのは釣り船同士と思われる交信。深場の釣りらしい。違法局だと思うが、アンテナのテスト信号として役に立った。

 

今回、このアンテナはJAMSATのサイトのデータで製作したが、原文と翻訳でデータに差があるらしく、どちらが正しいのかよくわからない。

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 こんな実験をしていたら、小学生の頃、地元(埼玉県浦和市)にUHFテレビ局(テレビ埼玉 38ch)が開局する頃(1978年4月)、今回のようなアンテナの実験をしたのを思い出した。300Ωのフィーダーを割りばしに沿わせてで作ったフォールデッドダイポールとバルサ板のブームと園芸用針金で、UHF帯(600MHz帯)の10エレメント八木。2mくらいの物干し竿に取り付けて、屋根に上がって向きを変えてはテレビの映り具合をチェック。通りがかりの新聞屋さんだったか、屋根にかかるハシゴの上の私を見つけて、「それアンテナかい?ずいぶんかわいいアンテナだね~、(ハシゴから落ちないように)気を付けてね~」とほほ笑む。波長から長さ計算して作ったアンテナだが、ホンモノのアンテナには見えなかったのかもしれない。

 そのアンテナで受信できたのは、テレビ神奈川(42ch)、千葉テレビ(46ch)が実用ぎりぎりで、群馬テレビ(48ch)が内容判別できる程度、それに50チャンネルから上の方ではおそらく秩父や多磨方面と思われる在京キー局の中継局の音声がかろうじて入感していた。この時代のUHF局は、放送開始が遅かったり、昼間は静止画のフィラーだったり、呑気な時代だった。確か、群馬テレビは夕方以降しか放送がなく、午後はだるまをあしらったテストパターンを流していた。

 その後、放送大学学園16chが開局した頃、市販の14素子UHFアンテナで試したときに、富士山の方向に向けると、静岡(富士山5合目?)、長野(美ヶ原)のテレビが受信できて驚いたことがある。いまとなってはいい思い出だ。