電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

1200MHzトランスバーター 続き

1200MHzトランスバーターの送信アンプとして

10ドルくらいで売られている「35dB 20-3000MHz RF amp module」を試してみた。

Vcc5Vで1295MHzの-13dBmが+17dBmで出力されるので30dBのゲインはあるようだ。

チップの型番を読み取ると

1段目 TQMP3M9008

TQP3M9008 Datasheet(PDF) - TriQuint Semiconductor

2段目 SBA-4089

https://datasheet.octopart.com/SBA-4089-Sirenza-datasheet-140752.pdf

らしい。SBA-4089は定格19dBmだから、ちょっと低めだがこんなものか。

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トランスバーターに実装。動作は安定していて50mW程度出る。スプリアス※は基準ギリギリかな ※スプリアス領域内50μW 帯域外領域100μW

午前中、徒歩で散歩がてら披露山公園展望台に行き、テストしてみる。前回の運用と同様にアンテナはホイップ。メインチャンネル1295.00MHzFMで何度かCQ出すが応答なし。しばらくバンド内を聞いていると、ローカル局同士の交信や、遊漁船同士の交信が聞こえてくる。そのうちメインチャンネルで大山移動局の強力なCQが聞こえてきたので応答。相手局59/当局56で交信できた。なかなか楽しいな。

おっと、終段を変更したから変更届が必要だな。

 

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マルチ編成

北京オリンピックNHKの中継、マルチ編成が大騒ぎになっていますね。これは競技進行のタイミングが悪かったね。サブやマスターでは「やべー」と叫んだ人もいそう。自分だったら、次確定イベントの発効をHOLDしたい衝動にかられそう。もともとこの競技で流動編成するつもりが無かったようですが、ユーザーがリモコンのワンタッチボタンで切替できるGTVからETVに移す編成の方が、イベントリレーも使えて良かったのかもね。もうSNSでは受信料議論なんかに波及しちゃって。ご愁傷様です。

トリプルコーク1440だが、水平解像度は1440から720というわけか。

NHK、まさかのサブチャンネル切り替え…平野歩夢「逆転V」見逃した視聴者「最悪のタイミング」 – オリンピック : 読売新聞オンライン

NHKサブチャンネルの悲劇「滑走直前はキツすぎる」、平野歩夢が金メダル - 芸能 : 日刊スポーツ

 

1200MHzトランスバーター 交信成功!

 中華基板を利用して自作した145MHz→1295MHzの自作トランスバーター。今日は「関東UHFコンテスト」なので、1200MHz帯にオンエアする局がいそうな気配。10時前から地元の逗子披露山に移動。親機はUV-5R。アンテナはホイップ。

  展望台で1295MHz前後をワッチすると1295.28MHzで綾瀬市の局が入感。相手局も結構聞こえる。何度か呼ぶとぎりぎり取ってもらって交信成立。その後足柄下郡の局とも一発コールで交信成立。こちらの出力は100mW程度。交信した局をパイロットに、展望台周辺を歩いてどのくらい受信感度が変化するか試したところ、位置によって変化が激しい。樹木がかかるとダメ。いかにも1200MHzっぽくてなかなか面白い。送信アンプが発振気味なのでもう少し手を入れるのと、アンテナを強化すると面白そう。気軽に移動運用してみたい。

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え?内部の詳細を説明ですか?いやあこっ恥ずかしくて・・。

 

(追記メモ)使用パーツ

・145MHz IF部分

  1W入力 π型ATTで-30dB

       キャリコンでATT挿入と電源(T/R)をリレーで切替

  BPF(145MHz) FCZ 7S144 x2

・局発

  ADF4350 PLL基板使用

  制御PIC(12F683)で1150MHzを設定 基準12.8MHz

  基準発振 VCTXO  12.8MHz 1ppm使用

超高精度・温度補償型水晶発振器 VCTCXO (12.8MHz±1ppm) VM39S5G: パーツ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

・MIXer

 Lo  PLL基板出力(0dBm)をMMICで+10dBmに増幅 

 DBM 部品箱で20年以上眠っていたもの conversion lossは-7dB

    https://mcl-yokohama.co.jp/webdata/TUF-5.pdf

  ・BPF(1200MHz)

  複同調 プリント基板切れ端で作成 

 送信時のBPF出力のレベルは、145MHz1W(+30dBm)+ATT(-30dB)+145MHzBPF(-3dB)+DBM(-7dB)+1295MHzBPF(-3dB)= -13dBm という感じ。1150MHzは1295MHzに対し-30dBぎりぎり。1295MHz近傍にもPLLのスプリアスが目立つ。

・送信RF-AMP MMIC3段 実測+33dB程度で出力20dBm。中華モジュール使用。ここが一番苦労しているとこ ろ。ときどき発振したりスプリアスが多く不安定。シールドなど改善必要。スペアナ画面は見せられないなあ。

 ・受信 MMIC SPF5189z 中華モジュール使用。

 ・送受切替リレー OMRON G6K

   G6K(U)-2F(P)-RF(-S, -T) サーフェス・マウント高周波リレー/特長 | オムロン制御機器

・LPF ミニサーキット LFCN1325

・電源 外部DC7V or 内蔵電池7.2V(1.2V x6) 消費電流は、受信時0.2A 送信時1A。

・アンテナ(ebayで数百円で購入したFPV用と思われるもので、カバーを外すといわゆるスリーブアンテナであることがわかる。エレメントを2mmくらいカットして1295MHzに共振点をずらしている)

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(これまでの死屍累々)

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FMオホーツク

 FMオホーツクという北海道北見市コミュニティFM局が、「有資格者の社長の死去で」放送休止という報道がされています。一見、有資格者の確保ができなかったことが理由に見えたのですが、社長自身が設立して事業を継続してきた会社で、純粋事業的には決して魅力的でなかったので、残念ながら継続が困難になったのでしょう。

 「廃止」ではなく「放送休止」と表現されているので、手続き上は、無線従事者の確保が困難という理由で「基幹放送の業務の休止」の状態にした、ということなのかもしれません。

同社のWebサイトによれば故人の趣味は、音楽とアマチュア無線。趣味の先輩ですね。ご冥福をお祈りいたします。

FMオホーツクが11日で放送休止 有資格者の社長死去で|NHK 北海道のニュース

 

FT-817用イヤホンマイクアダプター

 リモートワークが長期化したおかげで、ダイソーなど100円ショップで売っているスマートフォン用のイヤホンマイクが増殖。イヤホンマイクには、マイク部分にフックスイッチ(電話に出る場合に押す)がついている。

 これを無線機に使えないかなと思い、本体が小さい割にはマイクの図体がでかいFT-817 NDにつなげられるようにしてみた。

 スマートフォン用のイヤホンマイクのプラグは3.5mmミニ4極。プラグのアサインはイヤホンL、イヤホンR、GND、MICという順番で、CITA規格というものらしい。MICは+3V程度の電源が必要なECM(エレクトレットコンデンサマイク)で、スマホ側から抵抗を経て常時供給されるようになっている。フックスイッチを押すと、MICとGNDの間をショートするようになる。スマホはMIC端子の電位を監視していて、MIC端子の電位がGNDレベルになったらスイッチが押されたと判断するような使い方ができる。

 それと同じ原理で、イヤホンマイクにスイッチをPTTスイッチに使えないかと思い、スイッチ押した=MICラインがGNDレベルになったことをGPIO入力で検出して、それをトリガーにPTT-ON、もう一度押したらPTT-OFFというトグル動作するようにして、無線機のPTTラインをオープンコレクタのGPIO出力でON/OFFするというものをPIC(12F675)を使って製作してみた。ハードロジックでもできるが、PICなら送信/受信のLEDを点灯したり、PTT-ON状態が一定時間継続したらOFFにするいわゆる「無変調防止タイマー」もプログラムで簡単にできる。

 とりあえずプログラム書いてPICに焼き込み、制御基板を作成。タカチの小型ケースに入れて、短尺のLANケーブルとミニプラグケーブルを用意した。ケースにもPTTスイッチを取り付けた。実際運用してみるとマイクの感度が高く、FT-817のマイクゲイン設定は「30」くらいが適当だった。

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MV3-BHの思い出

 1983年頃だと思うが、秋葉原でこのアンテナを買い求めた。タニグチのMV-3BHという14/21/28MHz3バンドのバーチカルアンテナ。2アマに合格したので14MHzにも出ようと、それまで21MHz/28MHzの自作ダイポールアンテナからのグレードアップである。お値段は1万円前後だったか。

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http://www.radiomanual.info/schemi/ACC_antenna/TET-Emtron_MV-3AH_MV-3BH_user_F5APG.pdf

購入したのは丸善無線。

 非常にうろ覚えだが、秋葉原駅南側のガード下に「ニュー秋葉原センター」というのがあり、小沢電機商会とか、九十九電機とか、地下に「壺」というラーメン屋があったりした記憶があるが、そこからガードをくぐった右手に丸善無線があった。店を入ると階段があって2Fがアマチュア無線コーナーだったかな?

 丸善無線は、たしか、東北新幹線の東京延伸の工事のため立ち退き?になり、1985年だったか、ハス向いに「マルゼンムセンECCS」〈現BOOKOFF)に移転した。

 その丸善無線でアンテナを購入したときの出来事。フロアには電鍵コーナーがあり、ハイモンドの縦ブレ電鍵がズラリと並び、カツミ(EK-121や150だったと思う)ケンプロ(KP-100のはず)のエレキーが展示されていた。ポロポロ(ケンプロのエレキーって内蔵サイドトーンがポロポロという音だった記憶)と自分のコールサインCQを試し打ちしていたら、一人の外国人らしきおじさんがニヤニヤしながら寄ってきて、「DE DU1CK」と応答してくれるではないか。こちらも名前送ると、Name is Chitoと応答してくれて、笑顔で握手。「アイボールCW QSO」ってやつか(笑い) 当時はピンとこなかったが、フィリピンの有名なDX'erだった。当時高校2年くらの少年の私。カタコト英語で何を話したのか、話せたのか憶えていないが、秋葉原デパートの裏(ラーメン屋の「いすず」があったあたり)で、ソフトクリームをごちそうになった。私はアンテナの長い箱を抱えながら、路上で2人でソフトクリームを食べて、お別れしたのだった。当時のログやQSLカードは引っ越しどさくさで紛失しているので、その後交信したかどうか記憶にない。Chitoさん、今でも憶えてくれているだろうか。

 このアンテナ、エッチラオッチラ京浜東北線に乗って持ち帰り、竹竿の先に取り付けて、ラジアルとしてACコードのビニール線を14MHz用に1本、21/28MHz用にそれぞれ2本ずつラジアルを張って運用した。まだコンディションの良い時代。ダイポールからどれだけ改善したのかの実感はあまりなかったが、TS-520Xの10W機で十分楽しめた。実家を出た後、アンテナはしばらく保管しておいたはずだが、実家の建て替えのどさくさで、当時ログやQSLカードと一緒に、紛失してしまったのが残念だ。 

 マルゼンムセンECCSには、国電同時多発ゲリラ事件(1985年11月29日)の直後に、初めて行ったおぼえがある。掘り出し物が多く、いろいろお世話になったが、その日はテレビ東京から放出されたらしいVTRやテレコといっためったに見れない機材が置かれていて、どうやって仕入れてくるのだろうと感心していた記憶がある。