電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

放送停止事故 JODV-FM

埼玉県域を放送対象地域とするエフエムナックファイブ(79.5MHz)が7/28 20時頃から約5時間、停波したとのこと。この時間帯、埼玉県西部は大規模な停電もあり、かつ送信所周辺も雷雨だったとのことで、それら自然災害か、停電で非常用発電機が起動しなかったというありがちな話なのか原因は不明。対外的には「電波の放送は止まったが、radikoで聞けますよ」というニュアンスで告知しているが、ポジティブすぎないか?首都圏のFMの親局で、これだけ長時間の停波は、聞いたことがない気がする。

 NACK5といえば、開局時から数年は、さいたま市桜区(当時浦和市)の荒川の河川敷にある、平野原送信所から送信していたが、県北部の難視聴改善(建前)と営業強化のためのサービスエリア拡大(本音)のため、親局を飯森峠送信所(比企郡ときがわ町)に移したことは、このブログを読んている人には常識!?であろう。確か平野原送信所は予備送信所にしたという話だったと記憶しているが、それは稼働しなかったのか?

 と思って、wikipediaを見ると平野原の設備は2014年に廃止したみたい。総務省の無線局免許情報を見てもときがわ町の親局と秩父の中継局のみ。ついでに言えば秩父中継局は放送波中継だったはずなので、だとすればそちらも停波していたということになる。

https://www.tele.soumu.go.jp/musen/SearchServlet?pageID=4&IT=A&DFCD=0000036232&DD=1&styleNumber=01

おそらく会社やご自宅から緊急出向されたのでしょう。復旧された関係者の皆様お疲れ様でした。予備送信所議論の再燃必至と思うが、がんばってください。

 開局時(1988年)にいただいたベリカードを添えて、応援しております。

 

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(参考)

 今回は、放送停止の継続時間4時間56分だったようなので、総務省が2011年度以降、毎年公表している放送停止事故の統計上は「基幹放送、超短波放送、親局」の「放送局の送信設備」で発生した、放送停止の継続時間「2時間以上 5時間未満」で、原因は「自然災害」か「設備故障」か「第三者要因(停電含む)」のいずれかによる「放送停止事故」の「重大な事故」にあたる、ということになる。統計を見ると、親局の長時間停波も最近はそれなりにあるようだ。

 

(追記)7月の大雨の被害報告によれば、NACK5のみならず、親局も停電被害が複数あったのですね。

http://www.bousai.go.jp/updates/r3_07ooame/pdf/r3_07ooame_13.pdf