電気と電子と電波の日記

自分のための備忘メモです

ISSのクロスバンドレピータを受信してみました

国際宇宙ステーションISS)のアマチュア無線局(ARISS)で、現在144MHz-430MHzのクロスバンドレピータが期間限定で運用されているとのことで、ISSが上空を通過するタイミングで受信してみました。

www.ariss.org

Columbus Module radios:

  • IORS (Kenwood D710GA) – STATUS - ACTIVEsupporting cross band repeater operation (145.990 up [67 Hz tone] /437.800 down MHz). Next mode change to packet operations targeting mid-June.
    • Supporting USOS scheduled voice contacts, packet and voice repeater ops.
    • Radio will be turned OFF to support Russian EVA on June 2, 2021.

ISSのクロスバンドレピータは、地上→ISSアップリンク)は、145.99MHzのFM(67Hzのトーン重畳必要) ISS→地上(ダウンリンク)は、437.80MHzです。 

#きぼうを見よう - 国際宇宙ステーションが見える予測日時をお知らせ を見ると、週末の夜、当地で仰角50度くらいで通過するパスがあったので、それにあわせて、交信できる可能性に備えて、無線機のVFO-Aを437.80MHz、VFO-Bを145.99MHz(トーン67Hz)に設定し、受信時VFO-A、送信時VFO-Bとなるような設定(スプリット)にして、ISSの通過を待ちました。アンテナは144/430MH用のグラウンドプレーン(地上高約10m)です。

ISSが現れる時間になると、437.805MHz付近がガサガサし始めました。周波数がずれているのかと思ってしまいますが、これは最初はISSの距離がだんだん縮まってくるので、ドップラー効果により周波数が高くなっているのでした。国内局同士の交信が聞こえてきました。コールサインと信号強度レポートのやりとりのみの簡潔な交信をしていますが、同時に送信してしまうと混信の潰し合いになってしまいます。誰かが采配しているようでもないようです。ISSが最も近づいたのか、強力な信号になった後、距離がだんだん遠ざかる方向なので、信号は弱くなり周波数はドップラー効果で低くなっていきました。あっけにとられて交信にトライすることもできませんでしたが、途中でNA1SSというCWのIDも聞こえて満足。

youtu.be

 ISSの無線機をクロスバンドレピータとして運用しているのは、6月2日までとのことですので、あと2週間ですね。お試しはお早めに。

  

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